ヴィンテージアロハシャツの忠実な復刻で人気を博す『SUN SURF』を手掛ける東洋エンタープライズ社は、長年かけて集めた4000点以上の貴重なヴィンテージをアーカイブしている。その世界的なコレクションの中から選定した希少な逸品を紹介するのが、アメリカンカルチャー誌『Lightning(ライトニング)』が手掛ける書籍『VINTAGE ALOHA SHIRTS』である。
本書では SUN SURF のディレクターであり、アロハシャツ研究家でもある中野喜啓氏の監修のもと、当時のブランドの歴史やシャツ1点ずつに関する情報を掲載。ヴィンテージアロハシャツに関する詳細な情報は、実はヴィンテージ業界でもほとんど知られていない。しかし、中野氏はこれまで定期的にハワイでの現地取材を繰り返し、当時を知る方たちの証言や資料をもとに情報を収集してきた。その貴重な情報とともに、サンサーフのヴィンテージアロハシャツコレクションの中の約2000着を、計10冊に分けて紹介する、アロハシャツファンならびにヴィンテージファン必見の完全保存版である。
『ヴィンテージアロハシャツ』の本の構成は、基本的にシャツのデザインパターンで章立てをしており、それに加えて毎号テーマを定めた特集が盛り込まれる。この第2弾では、アロハシャツの歴史に名を残すテキスタイル・デザイナー『JOHN “KEONI” MEIGS(ジョン・ケオニ・メイグス)』の作品を100ページ以上のボリュームで特集。これまで発行されてきたアロハシャツ関連本の中でも、ここまで多くのメイグス作品を紹介しているものは皆無。世界的に著名な傑作から知られざる名作まで網羅する。また2つ目の特集に選ばれたのは、ハワイにおいて歴代のヴィンテージアロハシャツの中で最もアロハシャツらしいデザインとして選ばれた名作中の名作『LAND OF ALOHA(ランド・オブ・アロハ)』。そのヴィンテージの中でも、一度も洗われておらず当時の発色を維持しているデッドストックの状態で発見された奇跡の1着を表紙に採用している。
著・監修
アロハシャツ研究家 中野 喜啓 Yoshihiro Nakano
1975年、愛知県生まれ。学生時代にアロハシャツの魅力に取り憑かれ、大学卒業後ハワイへ移住。アロハシャツの歴史を築いた日系移民の方々と交流を深め、当時の情報を収集するなかで、東洋エンタープライズ株式会社の代表でありアロハシャツブランドSUN SURF(サンサーフ)創設者の小林亨一氏と出会う。帰国後は小林氏のもとでアロハシャツの販売を手がけながらハワイへの出張と現地での調査を繰り返し、それまで知られることのなかったアロハシャツの歴史を紐解いてきた。2013年からはアロハシャツの製作にも携わり、小林氏からブランドを継承。1930〜1960年代にかけて作られた数多のヴィンテージアロハシャツの中でも、特に優れた作品のみを収集した4000着以上にもおよぶコレクションをもとに、アロハシャツ研究家として多くの人々にアロハシャツの魅力を楽しんでもらうための活動を続けている。
324ページ / 285mm × 210mm
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